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2019問屋正勝の巡礼日記⑳

2019年5月27日

5月17日

 Sarria - Portomarín, 歩行距離22.2km

 夜明け前の6時半、昨日合流した人を含め7人で宿を出発しました。

 SarriaからSantiago de Compostelaまで残り115km。ここから最終目的地のサンティアゴまで完歩することが、巡礼完了証明書を受領できる条件です。そのためここから歩き始める巡礼者の数が急激に増えます。

 7時頃から雨が降り始めやがて本降りになり、Portomarín に近づく頃にはまた青空が見えるような目まぐるしい天気の変化がありました。

 Portomarínは1960年代ダムの底に村が沈んだ時、村の住民が移住してできた村です。村の中心にある教会(San Juan教会, ロマネスク様式)は村人が石のブロックを1個づつ運び上げて移築したものです。このため各ブロックには今でもその時の追番が認められます。

 夜、この教会のミサに出席し神父から巡礼者の祝福を受けました。

 

5月18日

 Portomarín - Palas de Rei, 歩行距離24km

 6時半に出発して2時間半位歩いたところで朝食をとりました。今日も時々雨で天候の変化が激しい一日でした。

 数週間前にブルゴスで別れたO氏と巡礼路で偶然再会しました。O氏は膝を痛めたためブルゴスで三泊して休養をとっていました。とても嬉しい再会でした。

 ブルゴスの後、O氏がレオン市を通りがかった時、偶然新百合ヶ丘に住むAO氏夫妻に出会い、話をしている中でAO氏と私が同じ医療通訳の団体に所属することを知ったそうです。不思議な力を感じます。

 巡礼宿近くのレストランで昼食をとっていると隣のテーブルから美味しいワインのプレゼントがあり賑やかな交流がありました。地元の人たちでした。別れ際に夕食のご招待がありました。

 夜、向かいの教会のミサに出席して神父から「巡礼者の祝福」を受けました。60人くらいの参列者のほとんどは巡礼者でした。ここPalas de Reiは巡礼者の町です。

 ミサの後、約束の待ちあわせ場所に行くと昼間のレストランの人たちが来ました。二軒ハシゴして賑やかな交流を終えました。