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2019問屋正勝の巡礼日記⑬

2019年5月14日

5月7日

 Mansilla de las Mulas - León, 歩行距離18.5km

 今日の巡礼途中、レオン市内にあるレヒオ中等学校に電話して校長先生と正午にアポイントを取りました。ここは昔巡礼者向けの救護院(教会、病院、宿泊施設を兼ねたもの)だったものが、近年になって学校に転用されたものです。名前も変わっているのでスペイン側の研究者に問い合わせて転用のことがわかり、校長先生にお会いして事実関係が確認できました。このように教会や修道院が転用されることはスペインではしばしば見かけることです。これはR大学の教授の研究のお手伝いです。

 レオン大聖堂は世界遺産ではありませんが、ブルゴス大聖堂と同じくらい立派なものです。特にステンドグラスの美しさが有名です。

 レオン市にはこれまで巡礼の為だけではなく交流のコーディネータとしてもしばしば来ています。最も強く記憶に残っているのは2014年のことです。

自分の巡礼を中断して列車でレオン市に向かっているとレオン県会議員のブランコ氏から電話がかかってきました。レオン県のカラスコ知事が数時間前に銃殺されたと言うのです。翌日の正午香川県議会議員団12名がカラスコ知事に面会することになっていました。日本大使に一報を入れると「議員団のレオン市内入りを止めるよう」示唆がありました。しかし真夜中近く県庁に入り地元県庁側と協議した結果、議員団の弔問を受けたいということになりました。

香川県議会議長と知事名の献花、議員団12名の弔問、隣の大聖堂での葬儀参列など思わぬ展開になりました。私は夢中で対応しましたが、後で大使に顛末を報告した時、「よく対応していただきました」とねぎらいの言葉がありました。

 今日その大聖堂の前を通りかかると日本女性が足を引きずっているので診るとマメを化膿させたようでした。化膿してしまえばわたしの手に負えないので薬局に通訳として同行しました。薬剤師から、どうしてそんなに専門用語分かるのか不思議がられました。

写真は レオン大聖堂