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2019問屋正勝の巡礼日記㉔

2019年6月2日

5月26日

 Fisterra - Santiago de Compostela (autobús)

 今朝バスでフィニステーレからサンティアゴに戻って再び大聖堂の広場(オブラドイロ広場)に立ちました。

 2007年、最初の巡礼で大聖堂に着いて広場に立った時のことはいまでも鮮明に覚えています。

 最初に洋子(妻)に携帯電話をかけて報告しました。巡礼に出かける5年ほど前から休める日は必ず洋子が作ったおにぎりを二個持って丹沢や近郊を歩いていました。電話をかけながら何故かおにぎりを作る洋子の姿が目に浮かびました。

 2016年、オブラドイロ広場の西面にあるガリシア州政府の広間で四国四県とガリシア州の協力協定に署名がされました。日本からは越川日本大使、香川県浜田知事、県議会議長、その他県の副知事を始め総勢約40名。ガリシア州からは州政府首相、州議会議長、観光局長ナバ・カストロ長官などが出席されました。

 前夜の歓迎会、当日の式典、シンポジュム、昼餐会、返礼の夕餐会、翌日の交流巡礼(NHK同行)他で行事がぎっしり詰まっていました。

 私は最初からコーディネーターとして細部にわたるまで交渉に当たりました。

 直接金銭が絡む内容ではないとは言え、遠く離れた四国とガリシアの間の交渉ですから習慣・文化・価値観の違いから両方でイライラする事が多くあったと思います。それを調整するのがコーディネーターの仕事と思って取り組みました。

私も貴重な経験をさせていただきました。

 この13年間で最も残念なことは巡礼でお世話になった3名の方お亡くなりになったことです。

 菅間さんは日立製作所の先輩です。私より何年も早くスペイン人の親友ハビエルさんと一緒にサンティアゴ巡礼を実行されました。巡礼中ブラジル人ウォルタ夫妻と知り合いになり、その後菅間・ハビエル・ウオルタ氏は強い友情で結ばれているようでした。

 私は菅間さんの紹介でバスクに住むハビエルさんを毎年訪問することになりました。

 ブラジルにある「太陽の道」を歩いた時もサンパウロのウォルタさん宅に数日間泊めていただきました。

 数年前3人はまるで誘い合うようにほぼ同じ時期にお亡くなりになりました。不思議なことに3人がお亡くなりになる直前、私が3人の間に入って近況をお知らせしていました。

 

写真

サンティアゴの街